初心者でもできる「舞台撮影を成功させるコツ!」4 音声設定
初心者でもできる「舞台撮影を成功させるコツ!」第四回
「舞台撮影をするときに気を付けなければいけない音声設定編」
続いて舞台撮影をする際に気を付けなくてはいけない音声のセッティングについてお話します。
音声のセッティングについておそらくほとんどの人があまり考えたことのない事かと思います。
録音レベル?ガンマイク?なにそれ?だったり、外付けマイクをカメラに付けてこれをつければいい音になるんでしょ?
といった具合に、ありがちな勘違いなど、ビデオ撮影において軽視されがちな音声のセッティングについて解説していきます。
『録音で気を付けなくてはいけない事』
録音で一番気にしなければいけない事は、
録音レベルです。
録音レベル?録音レベルはどこで見ればいいの?そんな声が聞こえたきがします。
はい、録音レベルはこんなメーターのことです(赤枠で囲ったところ)
このメーターを見て、右に振り切れたり(メータが赤くなる)するようであれば録音レベルが高すぎる(大きすぎる)という事になります。
逆にほとんどメーターが振れていないのであれば、録音レベルが低すぎるということになります。
録音レベルが高すぎた場合、録音した音が「割れてしまいます」
割れるとはなんなのかまでは説明しませんが(説明するととても長い話になります)良くない音になってしまいます。
携帯電話のレコーダー機能などあればそれに向かって大きな声で叫んでみてください、きっと音割れします。
レベルが低いとなんというか、音が拾えていないということなので、音が聞こえません。
よほどビデオカメラを購入して音声のセッティング項目をいじっていなければ、レベルが高くなることは、ライブ会場の撮影でもしない限りおそらく大丈夫だと思います。
なぜなら、初期設定では録音レベルがオートに設定されているからです。
音にこだわりがない、特にクリアじゃなくてもいい、ということであれば録音のセッティングはオートがオススメです。
撮影における録音で一番重要なのは「音が録音できているか、いないか」という点なので、こだわらないならミスになりにくい録音レベル「オート」を強くオススメします。
撮影していて一番の悲劇は
当然「録画ボタン押してなかった」なのですが
同じくらい「音が録音できてなかった」は悲劇です、映像あるのに音ねーじゃん(音割れてんじゃん)!と仲間内から怒られることでしょう。
そんな悲劇を起こさないためにも、録音レベル必ずチェックすることをオススメします。
録音レベルじゃいまいち信用できないとお思いであれば、ビデオカメラについているヘッドホン端子にヘッドフォンを接続してみてください。
繋いだヘッドフォンから聞こえる音がまさに録音しようとしている音になります、それが大きいと感じたり小さいと感じれば録音レベルをオートではなくマニュアルに設定しお好みの音量での録音を行いましょう。
マニュアル設定する場合は、演劇の撮影であれば一番大きな音が出るシーンで音割れが起きないようレベルを調整しましょう。
録音レベルの適正は-3dBから-6dBくらいとされています。
良く分からない!!という人はオートが一番です(結論)
『外付けマイクの種類』
外付けマイクについてのお話です、外付けマイクとは
こんな感じでビデオカメラについているマイクの事です。写真のカメラについているのは
「ガンマイク」と呼ばれるタイプのマイクです。
マイクにも種類が沢山あり、それぞれに特徴があるのですがビデオ撮影に良く使われるガンマイクについて詳しくお話します。
まずガンマイクについてすごく分かりやす説明動画がございますのでご覧ください。
なんというか一気に専門的な話になってしまって申し訳ありません。完全に業務用レベルのガンマイク説明ですが、つまりは動画の通りで
ガンマイクは指向性マイクであり、録音したい方向の音を集中して録音する(周りの雑音が少なくなる)働きがあります。
勘違いしてはいけないのは、ガンマイク付ける=音質が良くなるではないこと!
場合によっては指向性よりも全指向性のマイク(カメラに最初からついてるマイク)のほうがいい音でとれる場合もあります。
全指向性?指向性?そういわれると思っていました。
分かりやすくマイクのタイプについて説明されているサイトはこちら→
audioTechnica HP
これをご覧になっている家庭用カメラを使用する方の場合、おそらく客席の奥から撮影するという状況の方が多いと思います。
その場合、録音したい方向がある程度固定できるガンマイクは非常に有効なマイクと言えます。
各メーカー専用のガンマイクなどでも機能としては問題ないので、もしも舞台の音をしっかりと録音したいとお思いであれば、ガンマイクを付けるという選択肢は間違いではないと思います。
ただ何度もいいますが、劇的に音質が良くなるというものではありませんので、用途、特徴は今一度張り付けてある映像などをご覧になり一考ください。
ガンマイクけして安い買い物じゃございませんので、ご注意ください。
音声は映像と同じように奥が深く、足を突っ込むと底なし沼です・・・・くれぐれもハマらないようお気を付けください。